厚生労働省の各種賃金データおよび2026年の市場動向を分析すると、高卒の平均年収は全体で約350万〜380万円前後を推移しています。20代前半のスタートラインでは手取り月収が18万〜22万円程度にとどまるケースが多く、大卒全体の平均年収(約480万〜520万円)と比較すると、年間で100万円以上の開きが存在するのが冷徹な現実です。
この格差を生み出している最大の要因は、大手企業における基本給テーブルの初期設定と、役職登用のスピード感にあります。年功序列が残る旧態依然とした企業では、昇進試験の受験資格そのものに大卒要件が課されているケースもゼロではありません。
しかし、注目すべきは「分散の大きさ」です。大卒であっても斜陽産業の事務職にとどまれば年収400万円台で頭打ちになる一方、高卒であっても成長産業の現場や完全実力主義のフィールドを選んだ層は、30歳前後で年収700万〜1200万円に達しています。つまり、格差の本質は「学歴そのもの」ではなく、「どの市場で勝負しているか」に他なりません。