断尾を行う時期は、一般的に生後2日〜7日前後の極めて早期です。この段階で行われる処置方法には、主に医療用ハサミやメスで切断して縫合する方法と、専用のゴムリングを根本にきつく巻きつけて血流を止め、壊死させて自然脱落させる「結紮(けっさつ)法」があります。
「生後間もない子犬は神経が未発達だから痛みを感じない」という説が過去には信じられていましたが、現代の獣医学や動物行動学の研究では明確に否定されています。生まれたばかりであっても痛覚神経系は機能しており、局所麻酔すら使わずに切断される激しい苦痛や恐怖が、子犬の初期発達に大きなストレスを与えることが判明しています。
愛犬家の間で「かわいそう」「残酷だ」と強い批判が寄せられるのは、牧羊犬としての危険がなくなった現代社会において、痛みを伴う手術を行う合理的な理由が見当たらないからです。