全盛期の狂気を語る上で外せないのが、東京ドーム公演という特異な空間だ。日本人アーティストとして初となる3日間連続公演「破滅に向かって」をはじめ、彼らのステージは常に「これが最後かもしれない」という死生観に満ちていた。
ステージの中心に君臨したのは、ドラマーでありリーダーのYOSHIKIだ。超人的なスピードでツインペダルを踏み鳴らし、激しいドラミングの末に倒れ込む姿は、オーディエンスの悲鳴と熱狂を誘った。首にコルセットを巻きながらも自らの限界を超え続けるパフォーマンスは、興行というレベルを超えたドキュメンタリーそのものだった。数万人規模の観客が一斉にジャンプし、会場周辺の地盤が揺れたというエピソードも、当時の異常な加熱ぶりを物語っている。