「熱が出る前によくあること」と甘く見てはいけない。悪寒戦慄は、急速に進行する重症感染症の警告アラートであることが少なくないからだ。
特に注意すべきなのが、細菌が血液中に入り込んで全身に炎症が広がる「敗血症」だ。敗血症は数時間単位でショック状態に陥る危険があり、悪寒戦慄はその最も初期に現れるサインの一つとして知られる。また、腎臓に細菌が感染する急性腎盂腎炎、胆のう炎や胆管炎、肺炎、さらには菌血症を伴う重症感染症でも頻繁に観察される。
もちろん、インフルエンザなどの流行性ウイルス感染症でも見られるが、「高熱に加えて激しい震えがある」という事実は、体内で強い免疫応答または病原体の急増が起きている証拠に他ならない。