彼女のレスラー人生を語る上で欠かせないのが、宿命のライバルであるアジャコングとの激闘だ。女子プロレス界の最高峰であるWWWA世界シングル王座を巡る抗争は、まさに肉体と魂の削り合いだった。巨体から繰り出される相手の苛烈な打撃や一撃必殺の裏拳に対し、真っ向から立ち向かって飛び蹴りを叩き込む姿は、プロレス史に刻まれる数々の名勝負を生んだ。
1990年代半ば、二人が繰り広げたタイトルマッチは、男子を含めた当時のマット界全体を見渡しても最高峰のクオリティと絶賛された。単なる憎しみ合いではなく、お互いの強さを限界まで引き出し合う崇高なライバル関係。その激闘を通じてベルトの価値は極限まで高まり、世界中のレスラーが憧れる象徴となったのだ。