同じものを食べ続けるスタイルは、単なる手抜きや時短テクニックではない。元大リーグ選手のイチロー氏が現役時代、毎昼カレーを食べ続けていたエピソードは有名だ。そこにあったのは偏執的なこだわりではなく、自らのコンディションを狂わせないための徹底したリスク管理である。
入力する条件を常に一定に保つことで、身体の微細な違和感や体調の変化にすぐ気づくことができる。コンディショニングの観点から見れば、食事の固定化は己の身体を正確に計測するための「基準点(ベースライン)」を作る作業に他ならない。アスリートや最先端起業家たちがこの習慣を取り入れる理由は、まさにここにある。