健康やダイエットの観点からも、両者の違いは無視できない。硬水に豊富に含まれるマグネシウムには、腸内に水分を引き寄せて便を柔らかくする作用がある。このため、頑固な便秘に悩む人や、日常的なデトックスを狙う人にとって、朝一杯の硬水は天然のコンディショニングツールとなり得る。また、スポーツ後のミネラル補給や足のつり予防にも効果的だ。
しかし、万能に見える硬水にも注意点がある。胃腸が弱い人や、消化器官が未発達な赤ちゃんが硬水を過剰に摂取すると、マグネシウムの刺激によって下痢を起こすリスクが高まる。特に乳幼児用の粉ミルクを作る際は、内臓に負担をかけない「硬度0〜50の軟水」を使用するのが鉄則だ。自分の胃腸の体力と目的に合わせた硬度選択が、体調管理の明暗を分ける。