覚醒剤「炙り」の危険な実態とは?捜査最前線と法改正の闇を追う

覚醒剤「炙り」の危険な実態とは?捜査最前線と法改正の闇を追う

覚醒剤「炙り」の危険な実態とは?捜査最前線と法改正の闇を追うについて押さえておきたい 事実を分かりやすい構成で解説いたします。

「針を刺す」という行為には、多くの人間が生理的な拒絶反応を示す。しかし、煙を吸うだけという心理的ハードルの低さが、薬物への警戒心を決定的に麻痺させる。厚生労働省麻薬取締部(通称・麻取)のベテラン捜査官は、「『炙りならいつでもやめられる』『注射じゃないから依存症にはならない』という密売側の虚偽の文句を真に受けてしまう若者が後を絶たない」と眉をひそめる。

実態は真逆だ。気化させた覚醒剤は、脳内のドパミン神経系を不可逆的なレベルで過剰刺激する。一度この強烈な快楽体験が脳に刻み込まれると、自力での離脱はほぼ不可能に近い。激しい抑うつ状態、強い被害妄想、幻覚症状が波のように押し寄せ、日常生活は瞬く間に崩壊へと向かう。検挙事例の中には、使用を始めてわずか数か月で深刻な知覚異常を訴え、自首同然で病院へ駆け込んだケースも報告されている。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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