秀吉を勝たせた両兵衛の絆とは?最新研究で迫る天才軍師の真実

秀吉を勝たせた両兵衛の絆とは?最新研究で迫る天才軍師の真実

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二人の凄みは、戦闘そのものよりも「合戦に至るプロセス」をいかに支配したかという点にある。織田信長が推進した兵農分離と圧倒的な経済力を背景に、半兵衛は敵の内部崩壊を誘発する調略を次々と仕掛けた。力攻めを嫌い、説得と威嚇を織り交ぜて降伏へ追い込む手法は、過酷な武力行使が当たり前だった戦国時代においてきわめて先進的であった。

一方、半兵衛の没後に秀吉の単独参謀となった官兵衛は、兵糧攻めや大規模な土木工事を伴う水攻めなど、敵の戦意を物理的・経済的に完全に挫く戦術を確立した。鳥取城の餓え殺しや太田城の水攻めなど、相手に反撃の余地を与えない緻密な計算は、まさに圧倒的な圧迫感を与える。両兵衛がそれぞれ示した「柔」と「剛」の軍略は、戦国合戦の概念そのものを根本から変革したと言っても過言ではない。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。