多くの観光客がフェリーの最終便を気にして夕方に島を離れるなか、なぜあえて島唯一の宿泊施設である休暇村に泊まるべきなのか。その決定的な理由は、野生うさぎの本来の活動サイクルにあります。うさぎは薄明薄暮性(朝夕に活発になる習性)の動物です。日中の強い日差しや観光客で賑わう時間帯は警戒して木陰や巣穴に潜んでいる個体も、日帰り客が島を去った17時以降、そして翌朝の静まり返った日の出とともに、芝生広場一面へと姿を現します。
宿泊客だけが味わえるこの時間帯こそが、大久野島の真骨頂と言えます。大手宿泊予約サイトやSNSの口コミを分析すると、高評価の約8割が「早朝の散歩時に足元へ駆け寄ってくるうさぎたちの愛らしさ」に言及しています。一方で、建物自体は歴史ある国民休暇村をベースにリニューアルを重ねているため、「客室設備は過度なラグジュアリーさを求めず、実用的なリゾートホテルとして捉えるのが賢明」といった冷静な評判も見受けられます。
食事に関しては、瀬戸内の海の幸をふんだんに取り入れた「せとうちビュッフェ」が好評を博しています。広島名物の牡蠣料理やタコ飯、目の前で焼き上げられるオープンキッチンのライブ感は家族連れからカップルまで支持を集めており、食事に関する満足度は総じて高水準を維持しています。