ほくろ除去の成否は、医師の技術だけでなく施術後のセルフケアに半分以上かかっているといっても過言ではありません。レーザーやくり抜き法による除去直後は、皮膚が擦り傷のように浅くえぐれた状態になります。
標準的なダウンタイムの経過は以下の通りです。
・術後〜2週間(上皮化期):傷口から浸出液(ジュクジュクした体液)が出ます。この時期は軟膏を塗り、茶色いハイドロコロイドテープやマイクロポアテープで密閉保護することが必須です。湿潤環境を保つことで皮膚の再生が早まります。
・2週間〜3ヶ月(赤み・色素沈着期):新しい薄皮が張り、ジュクジュクは治まりますが、ピンク色から赤褐色の赤みが生じます。一時的な炎症後色素沈着(PIH)であり、肌のターンオーバーとともに徐々に薄れていきます。
・3ヶ月〜半年(成熟期):赤みが徐々に引き、周囲の肌色へと同化していきます。半年から1年をかけて、ほとんど目立たない状態へ落ち着きます。
ダウンタイム中に最も注意すべきは紫外線対策と摩擦の回避です。保護テープが外れた後は、日焼け止め(SPF30〜50/PA+++以上)を毎朝欠かさず塗り、患部をゴシゴシ擦らないように徹底してください。紫外線を浴びるとメラニン色素が沈着し、茶色いシミとして跡が残る原因になります。