ダンゴムシ(オカダンゴムシ)は昆虫ではなく、エビやカニと同じ甲殻類等脚目に属する生物です。そのため、呼吸器官である「偽鰓(ぎさい)」を正常に機能させるには常に一定の湿度が必要不可欠となります。この生物学的特性が、特定の場所に群生する直接的な要因です。
ダンゴムシが好むのは、以下のような三拍子が揃った環境です。
- 高湿度な日陰:鉢底の隙間、エアコン室外機の下、敷石の裏、腐葉土の内部
- 豊富なエサ:落ち葉、腐朽した木材、有機質肥料(油かす等)、苔、柔らかい植物の新芽
- 天敵から隠れる遮蔽物:レンガやブロックの継ぎ目、放置されたダンボールやプランター
特にベランダのダンゴムシ対策で見落とされがちなのが「排水溝のヘドロ」と「鉢皿に溜まった水」です。高層マンションであっても、購入した苗の土に混入していた卵や幼虫が、湿った鉢底を拠点にして瞬く間に繁殖します。どれほど強力な薬剤を撒いても、これらの住処を放置していれば外部や土中から新たな個体が次々と供給される構造を生み出してしまいます。