オブジェクトをまとめて動かせない最大の盲点、それは選択した要素の中に「グループ化が仕様上禁止されているパーツ」が混ざっているケースだ。PowerPointには厳格なオブジェクト階層が存在する。一般的な図形(シェイプ)同士であれば何の問題もなく結合できるが、スライドマスター由来の「タイトル用プレースホルダー」や「表(テーブル)」が選択範囲に1つでも入り込むと、システム全体がグループ化処理を拒絶する。
特に見落としがちなのが、白紙スライドを使わずに既存テンプレートへそのまま図形を配置した場合だ。「ここに入力」と書かれた見えない枠線のテキストボックスを同時にドラッグ選択してしまい、結果としてグレーアウトを引き起こす。また、Excelから貼り付けたデータ表も同様だ。これらは独立したデータ構造を持つため、通常の図形と同一レイヤーで束ねることができない設計になっている。