芸能界において「神津家」の名は特別な響きを持つ。父は数々の名曲を生み出した作曲家の神津善行、母は昭和から平成のテレビ史を駆け抜けた女優の中村メイコという、まさにサラブレッドの血筋だ。姉には作家やエッセイストとして多方面で活躍する神津カンナがおり、家庭内は常に創作の熱気に包まれていた。
幼少期から東宝の舞台や日本放送協会(NHK)をはじめとする大型番組の裏側に触れていた彼女だが、その生い立ちは決して恵まれた環境の謳歌だけにとどまらない。偉大な両親の影と葛藤しながらも、彼女は自身の手工芸や造形アート、舞台出演などを通じて「自分だけの声」を探し求め続けてきた。