全国の産学官が連携して推進する「マダニ媒介感染症対策プロジェクト」では、市民向けおよび医療従事者向けの標準的な「応急処置ガイド」を作成・公開している。このガイドでは、咬傷事故を未然に防ぐ行動様式と、万が一の際の標準対応が体系的に示されている。
予防の基本は「肌の露出をなくすこと」だ。長袖・長ズボンを着用し、袖口や裾は手袋や靴下の中に放り込む。服の色はマダニが付着した際に目立ちやすい明るい色(白やライトグレー)を選ぶことが推奨される。また、ディート(DEET)やイカリジンを高濃度に配合した虫よけスプレーの散布は有効な防護策となる。帰宅後は衣類をすぐ洗濯・乾燥機にかけ、入浴時に全身(特に髪の生え際、脇の下、足の付け根、膝の裏)をチェックする習慣を徹底したい。