剣道の基本体系には剣道五つの構えと呼ばれる「中段・上段・下段・八相・脇構え」が存在します。その中で青眼の構えは、基本にして最強とされる中段の構えから派生した極めて実戦的な変形構えとして位置づけられています。
青眼の構えの意味を紐解くと、「青」という文字には澄み切った水や研ぎ澄まされた刃の切っ先を連想させ、相手の急所を一点に見据えて心を乱さない境地が込められています。単に竹刀を構えるだけでなく、相手の攻め気を挫き、いつでも先手を取れる攻防一体の態勢を整える点に本質があります。
一般的な中段の構えが相手の喉元を中心に据えるのに対し、青眼の構えは切っ先を相手の左目の瞳へ吸い付くように向ける点が最大の特徴です。わずかな角度の違いに見えますが、竹刀の延長線上が生み出す圧力は相手にとって決定的な脅威となります。