ロングブレスで血圧は下がる?上がる危険の真相と医学的根拠【2026】

ロングブレスで血圧は下がる?上がる危険の真相と医学的根拠【2026】

ロングブレスで血圧は下がる?上がる危険の真相と医学的根拠【2026】について分かりやすく解説いたします。最新の情報をチェックしてください。

ネット上のQ&AサイトやSNSで飛び交う「血圧が下がる派」と「血圧が上がって危険派」の論争。この二極化の背景には、呼吸法が循環器系に及ぼす生理学的な二面性が隠されています。

取材を進めると、血圧が上がる危険性と真相の核心には、医学界で「バルサルバ効果(怒責)」と呼ばれる現象が存在することが判明しました。息を吐き切ろうとするあまり、喉を締め、全身を強張らせて「ウッ」と息を止めるような力み方をすると、胸腔内圧が急激に跳ね上がります。この瞬間、心臓へ戻る血液量が一時的に減少し、その反動で収縮期血圧が瞬間的に30〜50mmHg以上も跳ね上がるケースが臨床データでも報告されています。ネット上で「フラッとした」「頭痛がした」と訴える実践者は、無意識にこの危険ないきみ状態に陥っていた可能性が極めて高いのです。

一方で、医師の見解と医学的根拠に基づけば、正しくコントロールされた深呼吸による降圧効果は疑いようのない事実です。息を長く、途切れさせずに吐き続ける行為は、副交感神経の求心性線維を刺激し、血管を収縮させるノルアドレナリンの分泌を抑制します。つまり、両者の噂はどちらも嘘ではなく、「間違った力みで行えば血圧サージを招き、正しい脱力呼気で行えば血圧が下がる」という技術的な差異が正体でした。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。