一見すると出題者の悪ふざけのようにも映るデザインですが、テスト工学や英語教育の観点から分析すると、極めて合理的かつ緻密に計算された出題意図が存在します。
リスニングテストにおけるイラスト選択問題では、視覚情報が音声の聞き取りを補助しすぎては公平な試験になりません。もし一般的な可愛いウサギやクマのキャラクターにしてしまうと、受験生が音声を聞く前に先入観で解けてしまったり、細部の聞き取りが曖昧でも消去法で正解できてしまうリスクが生じます。
そこで作問部会は、「ベースとなる植物(apple vs carrot)」と「付加される特徴(wings, arms, legs)」の組み合わせを機械的かつ均等に配置しました。音声に含まれるキーワード(winged, carrotなど)を一語一句聞き逃さずに識別できているかを純粋に測定するため、あのような記号的かつ奇抜なデザインに帰着したのが真相です。