「急ブレーキ時のポンピングはNG」であるとしても、ポンピングブレーキという概念そのものが完全に不要になったわけではありません。現代の道路環境において極めて実用的な価値を持つのが、「後続車に対する追突防止の合図(コミュニケーションツール)」としての使い方です。
高速道路の渋滞末尾に接近した際や、見通しの悪いカーブの先で減速する際、ブレーキペダルを軽く数回踏んで「ブレーキランプを点滅」させます。これにより、以下の安全効果が得られます。
- 後続車の注意喚起:後続車のドライバーに対して、前方に障害や急激な速度低下があることを視覚的に知らせる。
- 追突リスクの低減:後続車に早めのブレーキ操作を促し、玉突き事故を未然に防ぐクッションの役割を果たす。
- 同乗者の乗り心地向上:信号停止などの通常走行時、停止直前に一度ブレーキをわずかに緩めて踏み直すことで、停車時の「カックンブレーキ(不快なショック)」を防止する。
また、高速道路上で強い減速を行う際には、ポンピングブレーキと併せて「ハザードランプの点滅(非常点滅表示灯)」を早期に使用することが、警察庁やNEXCO各社からも公式に推奨されています。