近年、料理を単なるレシピ紹介にとどめず、その背景にある文化やシェフの生きてきた哲学として描く映像作品が世界的な熱狂を集めている。NHKのドキュメンタリー番組や、Netflixで大ヒットを記録した『シェフのテーブル』はその代表格だ。
シネマティックな美しい映像美と緻密な音響で描かれる調理シーンは、一皿の料理に注ぎ込まれる気の遠くなるような試行錯誤と職人魂を克明に映し出す。中華料理の分野においても、一瞬の火加減に命をかける料理人たちの姿が世界中で再評価されており、八宝菜のような定番料理への関心がグローバルなレベルで高まっている。