美容・ヘアサロン業界のトップスタイリストたちは今、このリバイバルをどう捉え、どう形にしているのか。「当時の写真をそのまま見せて『これにしてください』と頼むと、コスプレのように浮いてしまうリスクがあります」と、都内有名サロンのディレクターは語る。成功の鍵は、現代の骨格補正技術と質感作りにある。
失敗を防ぐためのオーダー術として不可欠なのは、まず顔周りの「フェイスレイヤーの落としどころ」を明確に伝えることだ。頬骨の最も高い位置をかすめて外側へ流れるラインを作り、前髪は当時の重たいパッツンではなく、シースルーバングを取り入れて抜け感を演出する。トップのボリュームは抑えめにし、サイドの毛流れだけを主張させるのが今っぽさを手に入れる鉄則だ。
毎朝のスタイリングも格段に進化している。かつてのような大量のハードスプレーやブローブラシによる力技は不要だ。32mm前後のヘアアイロンでサイドの毛束をリバース(後ろ向き)に一巻きし、毛先を軽く外ハネにする。仕上げに軽めのヘアオイルやバームを手ぐしで馴染ませるだけで、風になびく自然な浮遊感とツヤが完成する。