事故原因の解明には国内最高峰の学術機関も動員された。マレーシア工科大学(UTM)の専門家チームは、残存した鉄骨フレームと崩落破片の金属疲労度、応力分散シミュレーションを実施。その結果、建築構造工学の観点から見て致命的な欠陥が複数存在していたことを突き止めた。
複雑な片持ち梁(カンチレバー)構造を採用していながら、左右の荷重バランスを均等に分散させる二次支持部材の強度が圧倒的に不足していた。UTMの教授陣は、設計段階での検証不足に加え、施工時の品質管理体制が完全に崩壊していたと断じた。図面上の理想と現場の杜撰な施工、その乖離が極限に達した瞬間に屋根は耐えきれなくなった。