なぜ、塩を抜くだけで劇的に身体のシルエットが変わるのか。その鍵を握るのは、細胞内外を満たすナトリウム・カリウムバランスの厳密な生理学的調節機構だ。ナトリウムには水分を抱え込む強力な浸透圧作用がある。過剰な塩分を摂取すると、体は塩分濃度を一定(約0.9%)に保とうとして水分を体内に溜め込み、細胞間質液が過剰に膨れ上がる。これが日常的なむくみの正体だ。
塩分の供給をストップさせると、腎臓は過剰に溜め込んでいたナトリウムを水分とともに一気に尿として体外へ排出する。これによって得られる劇的な浮腫(むくみ)改善こそが、短期間でフェイスラインをシャープにし、脚の重だるさを消失させる直接的なメカニズムだ。ただし、これは体脂肪が燃焼したわけではなく、細胞間に滞留していた「不要なプール水」が排水溝へ流れたに過ぎない。