静岡の気候を語るうえで、富士山の存在は外せない。しかし、2026年の山頂付近の気象データは従来とは大きく異なる様相を呈している。冬場の冠雪時期が遅れる一方で、春先には急速な融雪が進み、それに伴って山麓の風向が非常に不安定になっているのだ。
山肌が露出している期間が長くなったことで、地表の熱対流が変化し、御殿場や富士宮周辺では突風や雹(ひょう)の発生率が急増。地元のアウトドアガイドからは「これまで10年間見たことがないような、予測不能な気流の変化が起きている」との声が上がる。富士山が発するわずかな気象の変化は、県内全域の荒天の前触れとなっている。