福井の冬は厳しい。降り積もる雪でグラウンドが使えない期間が長いため、かつては地方校にとって大きなハンデとされていた。だが、敦賀気比はその不利を逆手にとり、独自の強みに変えてみせた。
充実した大型室内練習場での猛打ち込みと、最新のバイオメカニクスを取り入れたフィジカルトレーニング。外で白球を追えない時期だからこそ、筋力アップとフォームの細かな解析に徹底的に時間を費やす。春のシーズンが開幕する頃には他校を一段上回るフィジカルとスイングスピードが仕上がっている。ハンデを言い訳にせず環境を使い倒す知恵が、プロレベルの怪物を次々と生み出す背景にある。