正しい右前で着付けができても、歩いているうちに衿元がはだけたり、裾が落ちてきてしまっては台無しです。お祭りや花火大会などの人混みでも美しい着姿を保つための実戦テクニックを紹介します。
① 胸元・衿元の緩みを防ぐ「コーリンベルト&安全ピン」
女性の着付けで最も着崩れしやすいのが胸元です。あらかじめ「コーリンベルト(着物用ゴムバンド)」を使用して衿を内側から固定しておくのが確実ですが、持っていない場合は「見えないアンダーバストの内側位置を安全ピンで留める」だけでも劇的に衿元のはだけを防止できます。
② 歩行時の歩幅は「洋服の半分(小股)」を意識
大股で早歩きをすると、太ももの動きで下前(内側の布)が引っ張られ、裾が広がって着崩れの原因になります。歩幅は普段の半分程度、つま先をやや内股気味にして直線の上を歩くイメージを持つと、裾が開かず上品な佇まいを維持できます。
③ トイレに行った後の手直し手順
トイレの個室では、浴衣の裾を左右順番に持ち上げて帯に挟み込みます。用を足した後は、「右側(下前)を先に下ろし、その上に左側(上前)を重ねる」という右前の原則を崩さないように戻します。最後におはしょりを整え、背中の中心の縫い目を軽く下に引っ張ることで、衿の緩みを一瞬でリセットできます。