結論から述べると、「前シーズンから持ち越した灯油」は絶対に使用してはなりません。主要な石油暖房機器メーカー(ダイニチ工業、コロナ、トヨトミ各社)の取扱説明書や公式見解において、昨シーズンの灯油は「変質灯油(不良灯油)」と定義されており、使用禁止が明記されています。
灯油(JIS1号灯油)は非常に精製度の高い炭化水素ですが、保管期間が長引くにつれて空気中の酸素や微量の水分、光(紫外線)、熱の影響を受け、緩やかに酸化重合が進みます。たとえ直射日光を避けて保管していたとしても、日本の高温多湿な夏を越えることで品質劣化が不可逆的に進行してしまいます。灯油の消費期限は「購入したシーズン内(約半年以内)に使い切ること」が業界共通の安全基準です。