イギリス4つの国の謎を解剖!W杯代表が別々の理由と連合王国の真実

イギリス4つの国の謎を解剖!W杯代表が別々の理由と連合王国の真実

イギリス4つの国の謎を解剖!W杯代表が別々の理由と連合王国の真実の全貌を詳しく解説してご紹介します。

国際的なスポーツ大会において、イギリスの扱いが一貫していないように見える現象には明確な歴史的根拠があります。特にサッカーにおいて4つの協会(FA、SFA、FAW、IFA)が個別に国際サッカー連盟(FIFA)へ加盟しているのは、「近代サッカーのルールそのものをイギリスの4地域が作った」という歴史的既得権益によるものです。

1872年、世界初の公式国際サッカーマッチがスコットランドのグラスゴーで行われました。この対戦カードはイングランド代表対スコットランド代表であり、FIFAが設立された1904年よりも30年以上前の出来事です。サッカーの公式競技規則を決定・変更する唯一の機関である国際サッカー評議会(IFAB)は、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4協会とFIFAで構成されており、今なお発祥地域として強力な議決権限を保持しています。FIFA側もこの歴史的貢献を認め、4協会が個別の「代表」としてワールドカップに出場することを例外的に承認しています。

一方で、近代オリンピックを統括する国際オリンピック委員会(IOC)の規約は全く異なります。IOC憲章は「国際社会で承認された1つの主権国家につき1つの国内オリンピック委員会(NOC)」しか認めていません。そのため、オリンピックでは4地域が合同となり、「チームGB(Team GB / グレートブリテンおよび北アイルランド代表)」として単一のチームを結成して出場します。長年、サッカー競技においてオリンピック代表を結成することに対し、「合同チームを作るとFIFAから個別の加盟資格を取り消されるのではないか」というスコットランドやウェールズ側の警戒感から不参加が続いていた時期もありましたが、ロンドン五輪などを経て女子を中心に限定的な合同参加が実現するなど、妥協点を探る動きが続いています。

中川 明日香
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中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。