心房細動の心電図波形を見抜く!P波消失とRr不整の危険サイン

心房細動の心電図波形を見抜く!P波消失とRr不整の危険サイン

心房細動の心電図波形を見抜く!P波消失とRr不整の危険サインの見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。

臨床の現場で心房細動と並んで頻繁に遭遇するのが「心房粗動(AFL)」です。両者は名前こそ似通っていますが、発生機序・心電図上の波形パターン・治療方針には決定的な違いが存在します。

心房細動が無数の乱れた電気回路による「無秩序な痙攣」であるのに対し、心房粗動は右心房内を中心とした大きな電気回路を旋回する「規則正しいショートサーキット」です。そのため、心電図上には鋭いノコギリの歯のような規則的な巨大波(F波:Flutter wave)が出現します。それぞれの相違点を下表にまとめました。

診断項目心房細動(AF)心房粗動(AFL)編集部の臨床的評価心房興奮頻度毎分350〜600回(無秩序)毎分250〜350回(規則的)細動の方が心房内の興奮速度が圧倒的に速く不規則心電図基線の特徴不規則な微小振動(f波)明瞭なノコギリ刃状波(F波)II, III, aVF誘導での鋸歯状波の有無が見分けの肝RR間隔の規則性完全に不規則(絶対的不整脈)多くは規則的(2:1や4:1伝導時)粗動でも伝導比率が変動すると不規則になる点に注意脳梗塞発症リスク正常洞調律時の約5倍心房細動と同等に高リスク「粗動だから安全」は誤解。双方ともに抗凝固療法が必要アブレーション成功率初回80〜85%、再手術含め90%超初回90〜95%以上通常型粗動は解剖学的標的が明快で根治率が極めて高い
伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。