数々の演劇賞に輝く日本最高峰の役者・橋爪功氏は、事件後に即座に公演やCMなどの活動を一時自粛する決断を下した。会見やコメントの中で見せたのは、名優としての顔ではなく、一人の父親としての深い苦悩と自責の念だった。「バカ息子」という言葉の裏に滲む割り切れない思い、そして「自分が育て方を間違えたのかもしれない」という内省の言葉は、見る者の心を揺さぶった。
数ヶ月の自粛期間を経て現場に復帰した際、演劇界や映画界の仲間たちからは温かい復帰への後押しがあった。しかし、本人が背負った精神的な重荷が消えることはなかった。息子が起こした過ちを背負いながらカメラの前に立ち続ける覚悟は、プロの役者としての凄みを感じさせると同時に、家族の絆の残酷さを物語っていた。