二人のタッグが遺した足跡は、日本の報道番組の歴史そのものだ。夜の報道番組として一時代を築いた『ニュースジャパン』における革新的なスタイルの確立から、夕方の顔として長年親しまれた『FNNスーパーニュース』、そして午後の情報番組として視聴者に親しまれた『直撃LIVE グッディ!』に至るまで、安藤がメインキャスターとして君臨し続けた背景には、常に堤氏の存在や彼が構築した制作基盤が寄り添っていた。
『FNNスーパーニュース』では、災害報道や国際事件の生中継において、安藤の現場取材力と制作陣の連携が見事な化学反応を起こした。スタジオと現場の緊張感をリアルタイムで画面に定着させる手法は、その後の報道番組の標準を創り上げたと言っても良い。表舞台で言葉を紡ぐ妻と、画面の向こう側で番組全体のテンポと質をコントロールする夫。二人は長年にわたり、メディアの第一線で戦い続ける同志でもあった。