世界選手権での金メダル獲得という歴史的快挙は、彼のアスリート人生における通過点に過ぎなかった。プロ転向後、多くの関係者が注目したのは「アマチュア特有のポイントメイキングから、プロのラウンド数を戦い抜く倒し切るスタイルへのアジャスト」だったが、その懸念は瞬く間に払拭された。
ガードの間隙を巧みに縫うジャブと、相手の体力を削り取るボディワーク。アマチュアで磨き上げた無駄のない動きに、プロ仕様の力強いインパクトが加わったことで、彼のボクシングはより多角的な攻撃力を獲得している。単にパンチを当てるだけでなく、相手の反撃の芽を摘み取りながらダメージを蓄積させる戦術は、対戦相手にとって逃げ場のないプレッシャーとなっている。