そもそも、なぜ身体はせっかく開けたピアスを外へ押し出そうとするのだろうか。皮膚科専門医によると、この現象の正体は生体に備わった自己防衛システムである「異物排除反応」だという。人間の体は、皮膚の奥深くに侵入した金属や樹脂を「危険な異物」と認識する。
この認識がトリガーとなり、免疫細胞が活発化する。組織を修復しようとする過程で、異物を包み込みながら皮膚の表面側へと押し出していくメカニズムが働くのだ。特にへそ周辺は、立ったり座ったりする動きに伴って日常的に強いテンションがかかる部位である。物理的な引っ張りストレスが加わることで、異物排除反応のスピードは一気に加速する。