「韓国なら日本の半額でフル整形ができる」「ツアーなら言葉の壁もゼロで安心」という甘い宣伝文句がネット上に散見されます。しかし、現場の取材で見えてきたのは、事前のリサーチ不足や業者選定の誤りによって生じる「想定外の金銭負担」と「精神的孤立」の現実です。
まず「安さ」の真相について検証します。確かにヒアルロン酸注入やボトックスなどのプチ整形、あるいは切開を伴う目元・鼻の標準的な手術単価は、韓国国内の激しい価格競争によって日本国内相場より20%〜40%程度低く設定されているケースが目立ちます。しかし、渡航費(航空券)、ダウンタイム中の宿泊ホテル代、食費、そして医療観光アテンドサービスへの手数料を含めると、総額が日本での施術費用と同等、あるいはそれ以上へと膨れ上がる事例は珍しくありません。
さらに「安心」という点においても、現地での意思疎通ミスによるデザインの相違、帰国後の抜糸や化膿といったトラブル時に「海を挟んでいるため即座に対応してもらえない」という構造的な障壁が立ちはだかります。「ツアーだから手取り足取り守ってもらえる」という受動的な姿勢で渡航した人ほど、術後の激痛と腫れの中で強い後悔に襲われる傾向が顕著です。