かつてはサブカルチャーの文脈で語られるのみだったウサギ耳をモチーフにした造形。だが、20世紀のアンディ・ウォーホルやジェフ・クーンズが提示したポップアートの歴史的文脈の上に、日本の精密な立体造形技術が融合したアートフォームとして、今やロンドンのテート・モダンやサンフランシスコ近代美術館の企画展でもスポットライトを浴びている。
キュレーターたちは、この現象を「東洋の超精密工芸とグローバルなカワイイ美学の完全なる結実」と分析する。可愛らしさの中に潜む妖艶さ、そして圧倒的な工芸的精巧さ。国境や言語の壁を軽々と飛び越える視覚的インパクトが、世界中のアート愛好家の心を捉えて離さない。