アカデミー賞視覚効果賞を受賞し、世界的な熱狂を巻き起こした映画『ゴジラ-1.0』。そして、重厚な人間ドラマと巧みな脚本で視聴者を魅了した大河ドラマ『光る君へ』。この2つの歴史的作品は、日本の映像表現における質の基準を大幅に引き上げた。単なるタレント頼みの企画ではなく、圧倒的な映像美と深い物語性が評価される時代への本格的なシフトを示している。
視聴者や観客の目が肥えた今、安易なキャスティング主導の映画やドラマは容赦なく淘汰される。予算配分の見直しやVFX技術の高度化、時代考証の徹底など、現場のクリエイターたちに要求される水準は跳ね上がった。制作現場のプロフェッショナリズムこそがヒットを生む最大の原動力であることが、改めて証明された形だ。