スマートフォンのアプリを開けば、数分刻みの雨雲レーダーや高精度のAI予報が手に入る時代になった。非常に便利であることは疑いようもない。しかし、複雑な地形が入り組む山口市においては、アプリの数字だけを鵜呑みにするのは危険だ。
山を越えて吹き込む風や、局地的な上昇気流によって、AIの計算を上回るスピードで雲が生成されることがある。「画面上は晴れマークなのに雨が降ってきた」という体験は、まさにこの土地の地理的複雑さがもたらす産物だ。最新テクノロジーを参考にしつつも、目の前の空の色の変化や風の匂いを感じ取る野生の感覚こそが、最も信頼できる指標になる。