かつて大泉洋らが出演したドラマ『スープカレー』が放送された時代、この料理はまだ北の大地のユニークな郷土食という文脈で語られることが多かった。2019年にスープカレーが「北海道遺産」へと選定されて以降、その文化的価値は確固たるものとなったが、現在の熱狂は海を軽々と越えている。
Netflixで配信されたグルメドキュメンタリーが日本のローカルな出汁文化を掘り下げ、YouTubeでは外国人クリエイターたちがTREASUREの器から立ち上る湯気を熱烈にリポートした。結果として、客席には世界各国から訪れた旅人の姿が絶えない。言葉や文化が違えど、複雑に重なり合う出汁の旨味は普遍的な感動を呼び起こす。一杯のスープが、札幌と世界を結ぶ雄弁なアンバサダーとなっているのだ。