数字を並べるだけで眩暈がする。全長約225メートル、全高約96メートル。重量は1万4000トンを超える。数字だけではピンとこないかもしれないが、サッカー場2面分以上の長さを誇り、30階建てのビルに匹敵する高さの鋼鉄の塊が、自らの足で動くのだ。
心臓部に備わるのは、直径20メートルを超える巨大な回転ホイール。外周に取り付けられた無数のバケットが、地層を容赦なく削り取る。その採掘能力は1日で約24万立方メートル。大型ダンプカー数万台分もの土砂や褐炭を一昼夜で掘り尽くす計算だ。エネルギー供給企業であるRWE Power AGの管理下、2026年の現在も現場では精密な遠隔監視と熟練オペレーターによるチーム体制で昼夜を分かたず稼働が続けられている。消費電力も一都市に匹敵するが、その圧倒的な処理スピードは代替不可能な存在感を放ち続けている。