彼の名を広く知らしめた代表曲「ストロボラスト」は、青春特有の浮遊感と切なさが美しく結晶化した名作だ。淡々と刻まれるリズムと、淡く滲むシンセサイザーの音色は、聴く者を夕暮れ時の誰もいない教室へと連れ戻す。若さゆえの鋭利な感受性がそのまま音符に変換されたような切迫感が、そこには確かに刻まれている。
そして、彼が生前最後に投稿した楽曲となった「生きてるおばけは生きている。」。死生観をファンタジックかつ軽やかに、それでいてどこか哀愁を漂わせながら描いたこの曲は、今なお多くの人々に特別な意味を持って聴き継がれている。おばけというモチーフを通して語られる「生きること」への問いかけ。重いテーマをポップに昇華させるその手腕に、音楽家としての並外れた成熟と覚悟を垣間見ることができる。