店頭に並ぶファクトリーショップの訳あり品には、具体的にどのような理由が存在するのでしょうか。取材を進めると、食品やアパレル業界が設けている厳しい社内出荷基準が明らかになってきました。
食品ジャンルにおいては、「カステラやバームクーヘンの端切れ」「クッキーの微細な割れ・欠け」「スナック菓子の焼き色ムラ」「パック充填時の規定重量不足(数グラム単位)」などが大半を占めます。これらは衛生管理基準や賞味期限の設定、味覚評価において正規品と寸分違わぬ安全性を保持しています。しかし、百貨店や大手スーパーマーケットの厳格な検品基準では「外見の均一性」が厳格に求められるため、一般ルートへの卸売はできません。これを救済するのが、直販店舗や定期的に敷地内で開催される工場直販のガレージセールです。
一方、アパレルや繊維製品におけるガレージセールでは、「展示会で使用した撮影サンプル」「縫製時のわずかな糸飛び」「染色時のごく軽微な色ブレ」といった製品が放出されます。着用や耐久性に何ら支障のない商品が、本来の上代の70%引きから80%引きでダンボール箱に山積みにされ、目利きのできる買い物客によって次々とカートに収められていきます。商品のタグに「B」「サンプル」などのスタンプが押されている場合が多いものの、実用面での瑕疵は極めて軽微なレベルにとどまっています。