2020年7月、YouTuberヒカルの後押しを受けてサブカルチャーの聖地・秋葉原にオープンした「遊楽舎 秋葉原店」。オープン当初は数時間待ちの行列ができるほどの熱狂を生みましたが、わずか約1年足らずで撤退を余儀なくされました。
この電撃撤退に至った構造的な閉店理由には、以下のような複合的要因が絡み合っています。
- コロナ禍の直撃と緊急事態宣言:開店時期が新型コロナウイルスの感染拡大期と完全に重なり、集客の生命線だった秋葉原への人流が激減。特に期待されていたインバウンド需要が完全に蒸発しました。
- 高額な固定費と賃料負担:秋葉原の一等地におけるテナント料や人件費は、地方ロードサイド店とは桁違いのランニングコストを要求しました。
- カードショップ激戦区での差別化難航:実店舗での滞在型エンタメを得意とする遊楽舎のスタイルが、感染対策による対戦スペース制限などで封じられた痛手。
店長は当時の動画や手記において、「傷口が浅いうちに引くのも経営者の仕事」と語っており、ずるずると赤字を垂れ流すのではなく、迅速に事業を損切りした英断であったと評価されています。