海外の強硬な勧告に対し、日本の厚生労働省および内閣府食品安全委員会は、日本人の食生活の実態に即した包括的なリスク評価を実施しました。
厚生労働省の公表データによると、日本人の平均的なひじき摂取量は1人あたり1日約0.9g(乾燥重量換算)程度にとどまります。このレベルであれば、WHO(世界保健機関)などの国際機関が設定した耐容量を下回っており、通常の食生活で健康障害が生じる可能性は極めて低いと結論づけられています。
具体的にどれくらいの量まで安全とみなされるのか、厚生労働省の試算では以下の基準が提示されています。
- 乾燥ひじきとしての許容量:体重50kgの成人の場合、1日あたり約4.7g(週に約33g)を生涯毎日食べ続けない限り、無機ヒ素の暫定耐容量を超えることはない。
- 小鉢料理への換算:居酒屋や家庭で出される「ひじきの煮物(小鉢1皿)」に使用される乾燥ひじきは約3〜5g程度。週に2〜3回食べる程度であれば、全く安全圏内。
すなわち、「危険だから一切食べてはいけない」という極論ではなく、「偏食して毎日大量に食べ続けることを避ける」というバランス管理が日本の公的機関の明確な見解です。