定番商品としての販売は終了したものの、消費者の記憶に深く刻まれたブランド力は失われませんでした。そこで動き出したのが、コンビニ大手のファミリーマートです。2014年、ファミリーマートは「数量限定・復刻販売」という形でロッテのトルコ風アイスを電撃的に復活させました。
復刻第1弾のバニラ味が店頭に並ぶや否や、Twitter(現・X)などのSNSでは「小学生のころ必死に混ぜて食べた思い出が蘇る」「懐かしすぎて箱買いした」といった投稿が爆発的に拡散。発売直後に完売店が続出する社会現象となりました。この成功を機に、ファミリーマートとロッテは強力なタッグを組み、以下のような多彩なフレーバーを断続的に展開する戦略へと舵を切りました。
ヨーグルト風味をはじめ、チョコ味、プリン味、カステラ味、いちごミルク味など、復刻のたびに新しい驚きを提供するフレーバーが登場しています。なぜロッテは通年販売に戻さず、ファミマ限定のスポット展開を続けるのか。その理由は、現代のマーケティングにおいて「希少価値によるノスタルジー消費の最大化」が最も高い利益率を生み出すからです。「いつでも買える日常品」ではなく、「今しか買えない特別な再会」として演出することで、廃棄ロスをゼロに抑えつつ、SNS上での自然発生的なバズを確実に獲得できるビジネスモデルが完成したのです。