ペット保険の検討時に誰もが目にするのが、「申請したのに保険金が支払われなかった」という不満の声です。Yahoo!知恵袋やSNSなどのコミュニティを精査すると、ペットアンドファミリーの評判を揺るがすネガティブな書き込みには、明確な構造的理由が存在することが分かります。
最大の発端となっているのが、主力プランに設定されている「1日あたり3,000円の免責金額」です。例えば、動物病院で診察を受けて治療費が2,800円だった場合、免責金額を下回るため保険金は一切支払われません。また、治療費が5,000円で70%補償プランに加入していた場合、(5,000円 - 3,000円)× 70% = 1,400円の支給となります。「70%補償だから3,500円戻ってくるはず」と思い込んでいた契約者が、「話が違う」と不満を投稿するケースが後を絶ちません。
さらに、取材と約款の分析によって判明したペットアンドファミリーで保険金がおりない主な理由は以下の通りです。
- 待機期間中の発症:契約開始から一定期間(がんの場合は45日間など)に発症した病気は補償対象外となる。
- 告知義務違反・既往症の除外:契約前にすでに診断されていた疾患や治療中の症状を正しく申告していなかった場合、保険金支払いは拒否され契約解除に至ることもある。
- 予防医療や先天性疾患:混合ワクチン接種、避妊・去勢手術、マイクロチップ装着、爪切り、歯石除去、サプリメント代などは保険の対象外。
これらはペット&ファミリー損害保険に限らず損保業界共通の基本原則ですが、販売代理店やネット完結型手続きにおける重要事項の説明不足、あるいは契約側の読み飛ばしによって「保険金が出ない悪徳業者」という誤解が一人歩きしている実態が浮き彫りになっています。