大手グルメレビューサイトやSNSにおける数千件の定性・定量分析を行うと、地元在住の常連客と、遠方から訪れる観光客・ビジネスパーソンとの間で明確な評価の分断が見て取れます。
「味噌煮込みうどん人気ランキング」などのWebメディア集計において、票数や知名度でトップを走ることが多いのは山本屋本店です。新幹線改札から徒歩数分でアクセスできる圧倒的な立地優位性と、一度食べたら忘れられないカツオ出汁の強い塩気、おかわり自由の漬物という分かりやすい付加価値が、遠方からの来訪者の心を掴んでいます。SNS上では「出張帰りにエスカ店へ直行するのがルーティン」「玉ねぎの漬物だけでご飯が一杯消える」といった熱量のあるポストが日常的に投稿されています。
一方で、名古屋の食文化に長く親しんできた古くからの地元民や、味噌料理の本質を愛好する層からは山本屋総本家への支持が根強く見られます。「本店のスープは出汁が立ちすぎて少し塩辛く感じるが、総本家は八丁味噌の円やかさと大豆の旨味がじっくり舌に残る」「栄の本丸で食べる煮込みうどんの風情は代えがたい」という声に代表されるように、過度な刺激に頼らない落ち着いた味わいを評価する傾向が顕著です。