「TPOをわきまえる」とは、時・場所・状況に応じた適切な言動や服装を選択することを意味します。「わきまえる(弁える)」は、物事の道理や善悪の違いを正しく見極めて身の処し方を心得ている状態を表す言葉です。ビジネス会話や公の場では漢字で「TPOを弁える」と表記されるケースも多く見られます。
もともと「TPO」という言葉は、日本の大手アパレル企業「VAN」の創業者である石津謙介氏が1960年代に提唱した和製英語です。ファッションの概念からスタートした表現ですが、現在では服装だけでなく、言葉遣い、挨拶のタイミング、態度全般を含む社会常識・ビジネスマナー全般を指す概念として定着しています。
「時と場合に応じた対応」を伝える使い分けと例文
日常会話や社内連絡、改まった対外文書など、相手との距離感に応じた使い分けが求められます。状況に応じた代表的な使い方や言い換え表現のパターンは以下の通りです。
- 日常会話・社内指導:「新入社員研修では、挨拶や身だしなみを含めてTPOをわきまえた行動を徹底するよう指導した。」
- ビジネス文書での言い換え:「時と場合に応じた対応を心がけ、臨機応変にお客様へご案内いたします。」
- 改まった席での言い換え:「場を弁えた振る舞いに努め、貴社の信頼を損なわぬよう万全を期します。」
- 四字熟語での表現:「臨機応変」「当意即妙」「状況判断」などを用いてスマートに文脈を整える。