Web上のブログ体験談やSNSコミュニティでは、手術成功の喜びだけでなく、術後ケアの過酷さに関する生々しい証言が多数報告されています。
報道関係の特集取材や当事者の手記(タイで手術を受けた20代当事者の証言等)でも語られている通り、造膣術後に最も大きな試練となるのが「ダイレーション(膣拡張訓練)」です。人工的に形成した膣腔は、生体の創傷治癒反応によって自然に狭窄・閉塞しようとします。これを防ぐため、専用の医療用器具(ダイレーター)を膣内に挿入し、皮膚と組織を押し広げる処置を毎日数回、数十分〜1時間ずつ行わなければなりません。
「最初の数ヶ月は傷口が完全に癒えておらず、挿入のたびに激痛で気絶寸前になる」「出血が止まらず精神的に追い詰められた」といった声は決して珍しくありません。術後1年を過ぎても定期的なケアを怠ると膣が縮んでしまうため、日常生活や仕事との両立における強い覚悟が必要です。
また、手術に伴う代表的な後遺症として以下のリスクが存在します。
- 排尿障害:尿道を短縮・再建するため、尿線の乱れ、尿漏れ、尿道狭窄による排尿困難が起こりやすい。
- 直腸膣瘻(ちょくちょうちつろう):膣腔を掘る際に直腸を傷つけ、膣と腸が貫通してしまう重篤な合併症。再手術が必要となるケースがある。
- 知覚麻痺・クリトリスの壊死:神経や血流の損傷により、形成した陰核の感覚鈍麻や組織壊死が生じるリスク。