海外の路上や観光地で、見ず知らずの人に声をかける場面では、文法の正確さ以上に「対人配慮のトーン」が成否を分けます。旅行者が陥りがちな失敗が、「Please take my photo.」と単刀直入に命令口調で言ってしまうケースです。文法上は間違いではないものの、ネイティブの耳には「私の写真を撮りなさい」という一方的で事務的な指図に聞こえてしまいます。
実際の海外旅行写真撮影フレーズにおいて、最も成功率が高く、親しみを持たれる黄金の依頼表現は以下の通りです。
「Could you take our picture, please?(私たちの写真を撮っていただけますか?)」
「Would you mind taking a photo of us?(私たちの写真を1枚撮っていただけないでしょうか?)」
前者は丁寧かつ自然な依頼であり、後者はさらに控えめで礼儀正しい響きを持ちます。背景に特定の景色を入れたい場合は、次のように一言添えると意図通りの仕上がりになります。
「Could you get the cathedral in the background?(大聖堂が背景に入るように収めてもらえますか?)」
「Could you take it vertically / horizontally?(縦向き / 横向きで撮っていただけますか?)」
さらに現場で絶大な効果を発揮するのが、「I can take yours too!(あなたの写真もお撮りしましょうか?)」というお返しの提案です。欧米の主要都市における防犯意識の高まりもあり、見知らぬ相手からスマートフォンを渡されることに警戒感を抱く通行人は少なくありません。相互に撮影し合う意思を即座に示すことで、相手の心理的負担を劇的に下げることができます。