この名曲を語る上で避けて通れないのが、バセドウ病(甲状腺機能亢進症)との熾烈な闘いと、2009年4月に行われた俳優・水嶋ヒロとの電撃結婚発表です。
デビュー翌年の2007年頃から持病として発症していたバセドウ病は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで動悸、息切れ、手の震え、異常な発汗、激しい疲労感を引き起こす難病です。絢香はステージ上で心拍数が200近くまで跳ね上がる危険な状態に耐えながら、歌唱を続けていました。当時の関係者によると、ライブ終了後に楽屋で倒れ込み、自力で立ち上がることすらできない日々が頻発していたといいます。
そんな極限状態の中で彼女を私生活・精神面の両輪で守り抜いたのが水嶋ヒロでした。「これ以上無理をさせれば命に関わる」という危機感から、水嶋は人気絶頂のタイミングで「彼女を守るために結婚した」と会見で公言。2009年内をもって無期限の音楽活動休止に入る決定を下しました。芸能界の既成概念にとらわれず、何よりもパートナーの生命と人間らしい生活を最優先した二人の決断は、当時の社会に大きな衝撃を与えました。